外壁塗装お役立ち情報

外壁塗装の時期を知っていれば家の寿命が延びる!理想的なタイミングとは?

自宅の外壁塗装を検討する際に、「外壁塗装に適した時期はいつなのか」について迷ったことはないでしょうか。外壁塗装をする時期が住宅の寿命に影響するのか、塗装のタイミングによってどのような違いがあるのかについても気になるところです。
そこで、この記事では外壁塗装に最適な時期についてわかりやすく解説しています。準備と計画の流れや信頼できる業者の見極め方、よくある疑問への回答なども紹介していますので、外壁塗装の時期を考える際の参考にしてください。

外壁塗装の時期を知ることはとても重要です!

外壁塗装にぴったりの時期を知ることは、業者へ依頼する時期を見極める以外に、家の寿命を延ばすという観点からもとても重要となります。

家の寿命を延ばす外壁塗装の役割

外壁塗装は、家の外観を美しく保ったり、イメージチェンジを行ったりする目的だけで行うものではありません。外壁塗装には紫外線や外気、自然災害などから家を守り、劣化を防ぐ役割も持っています。
外壁塗装は、経年劣化を放置していると外観が悪くなるのはもちろん、建物自体の耐用年数を下げる要因となったり、他の不具合も発生して思わぬ修繕費用がかかってしまうケースも少なくありません。
耐用年数を超えた外壁塗装は新たに工事を行い、再度塗装を行うことで、住まいの寿命を延ばすことができるのです。

外壁塗装のタイミングによって何が変わるの?

「外壁塗装の劣化が気になるから、業者へ依頼したい」と思い立ったとしても、すぐに塗装工事の依頼をするべきなのか迷ってしまうでしょう。外壁塗装には適切な時期があり、タイミングによっては工期が延びたり、生活に支障が出たりしてしまう可能性もあるため注意が必要です。
外壁塗装は屋外での作業となるため、天候による影響を受けやすくなります。そのため、雪の多い地域の冬や、雨の多い梅雨時期などは工事が進まず、結果として完成までにかかる時間が長くなってしまいます。
また、塗料には乾きやすい気温と湿度があり、気温5度以上、湿度85%以下の環境でないと乾きづらくなってしまいます。そのため、気温が5度を下回る冬の時期や湿度85%を超える夏の時期は、塗料が乾きにくいため避けた方がよいでしょう。外壁塗装の工程によっては、一時的にエアコンが使えなくなる場合があります。そのため、エアコンを使用する機会の多い夏場や冬場は、生活に支障が出る可能性があるという意味でも避けた方が無難でしょう。

外壁塗装の理想的な時期

外壁塗装に理想的な時期としては

  • 雨や台風の少ない時期
  • 気温が15~30度程度ある時期
  • 湿度が85%を超えない時期

であるのが理想です。
具体的には、梅雨入り前の春や台風シーズンを避けた秋などが外壁塗装におすすめの時期となります。
ただし、外壁塗装のベストシーズンは業者にとっては繁忙期となります。そのため、希望する時期に工事ができなかったり、費用が割高となったりする可能性もあることは考慮しておいた方がよいでしょう。
また、夏場は室内がエアコンで冷やされて外壁が結露する可能性があり、施工は可能ですが望ましい時期ではありません。

外壁塗装が必要なサインとは

外壁塗装が必要かどうかを見極めるには、どのようなポイントに注目すればよいのでしょうか。外壁塗装が必要と判断されるサインとしては

  • 外壁に色褪せがある
  • チョーキング現象(外壁に触れると手にチョークのような粉がつく)がある
  • 塗料やシーリングに膨らみや割れ、剥がれなどがある
  • 外壁にひび割れがある
  • 新築から10年以上、または外壁塗装した年から10年以上が 経過している

などが挙げられます。
外壁塗装に使われる塗料の耐用年数は、使用する塗料によっても異なりますが3年から20年ほどとされています。
そのため、中には新築後数年ほどしか経っていないのに色褪せや剥がれなどが出てしまうケースもありますが、多くの外壁塗装に使われるウレタン塗料の耐用年数は7~10年とされているため、築10年以上が経過した住宅であれば、外壁塗装を検討してもよい時期と言えるでしょう。
「築10年で外壁塗装は早いからまだするな」や「外壁塗装が10年持つのは嘘」などと言われることもありますが、上記で挙げたようなサインが出ている場合や、自身の家は大丈夫か不安な場合は一度業者に問い合わせしてみた方がよいかもしれません。

外壁塗装の準備と計画をしよう

外壁塗装に最適な時期とサインがわかったところで、塗装を依頼する準備と計画の立て方について見ていきましょう。

依頼から施工まで

外壁塗装を依頼する際、まずは複数の業者へ相見積もりを取り、大体の費用感を掴むとよいでしょう。信頼できる業者の見つけ方は後ほど詳しく紹介しますが、依頼から施工までの大まかな流れとしては以下のようになります。

1.業者選定

まずは見積もりを依頼する業者の選定を行います。選ぶ方法はインターネットやチラシ、知人の紹介などが挙げられますが、口コミや評判などが確認でき、いつでもメールで問い合わせが送れるオンライン経由がおすすめです。

2.見積もり依頼(メール)

選定した業者へ見積もり依頼を送ります。複数の業者へ見積もり依頼を送り、相見積もりを取るのがおすすめです。必要に応じて、気になる外壁を撮影した画像や、図面なども準備しておくとよいでしょう。

3.現地立ち会い

外壁塗装をする住宅へ来てもらい、現地立ち会いをして詳細な見積もりを出してもらいます。

4.プラン・料金説明、見積もり提示

立ち会い検査の後に、工事の内訳や工期、プランや料金に関する説明と、詳細な見積もりの提示を受けます。ここで不明な点などあればしっかりとチェックすることが大切です。

5.契約締結、施行

見積もりと説明を受けて納得したら、契約書に署名捺印して契約締結し、施行開始へと進みます。

予算計画

外壁塗装を依頼する際、見積もりを取るにしても最低いくら必要となるか、大体の予算は知っておくようにしましょう。外壁塗装の費用相場としては、坪数や時期、塗料の種類や外壁の状況などによっても異なりますが、20坪で40~90万、30坪では60~120万ほどとなるのが一般的です。
一括での支払いが難しい場合、業者によっては分割やローンに対応しているところもあるため、事前に確認してみましょう。

外壁塗装業者の選定

外壁塗装業者を選定する際の選び方について解説します。

信頼できる業者の見極め方

信頼できる外壁塗装業者かどうかを見極める際には、以下のポイントを参考にしてみましょう。

・相見積もりを取る

1社だけに見積もりを依頼し、他社と比較せず契約するのはおすすめしません。他社より高くないか、または安過ぎないかなど、比較検討することでわかる情報がとても重要だからです。知人からの紹介であっても、まったく同じ住宅に住んでいるのでない限り、自分の家の外壁塗装に長けているとは限りません。可能な限り複数社へ見積もりを依頼して、価格や内訳などを比較するようにしましょう。

・説明の丁寧さを見る

不明な点や疑問があった際に丁寧に対応してくれるかどうかも、信頼できる業者かどうかを見極める際に大切なポイントの1つです。
単に愛想がよい、流暢に話すといったトーク技術ではなく、こちらの不安や悩みに寄り添っているか、費用感なども含めて丁寧に説明してくれているかをチェックするようにしましょう。

・過去の実績や事例を見る

業者のサイトに過去の実績や事例が掲載されている場合は、その内容もしっかりと確認するようにしましょう。周辺の外壁塗装実績が多かったり、ビフォーアフターの画像が確認できたりすると、安心して依頼しやすくなります。口コミやレビューなどもあればチェックしておきたいところです。

・立ち会い時の検査方法を見る

詳細な見積もりを出す前に行う立ち会い検査で、時間をかけてチェックをしない業者は要注意です。高所での作業も伴う外壁塗装は、下からちょっと見上げただけで全貌がわかるものではありません。
しっかりと屋根や屋根裏まで登って確認し、すべての外壁の状況をチェックするといった作業が必要です。塗装工事の経験がない担当者だけが立ち会いに来て、チラッと周辺を眺めただけでセールストークに入るような場合には、誠実に見積もりを提示する気がない可能性が高いでしょう。

・見積もりを見る

提示された見積もりの内容がわかりやすく、丁寧に記載されているかも重要なチェックポイントです。見積もりの読み方や交渉術について、さらに詳しく見ていきましょう。

見積もりの読み方と業者との交渉術

見積もりを見る際のポイントとしては、家の坪数に換算して塗料や足場代などの価格を記載してあるかなどを見るのが大切です。
「諸経費一式」などとして合計額しか記載されていない、または塗料のメーカーや品名の記載、平米あたりの記載などがない見積もりは、適当に作っている可能性があります。
業者と交渉する際に「相見積もりで他社の方が安かった」と交渉するのはおすすめしません。業者によって強みが異なるだけでなく、安い業者は省略するべきでない工程を省いていたり、見積もりに記載していない工事代金を後から請求したりする可能性があるためです。交渉するポイントとしては

  • 繁忙期でない時期に依頼する
  • 見積もり以外に発生する費用がないかを確認する
  • 基本塗布量を確認する
  • 納得いくまで契約しない

といった点を参考にするとよいでしょう。

塗装後のケアとメンテナンス

塗ってもらった外壁を少しでも長持ちさせるためには、以下のようなケアやメンテナンスを行うことをおすすめします。

塗装後のケア

  • 年に1~2回程度水洗いする
  • 汚れを見つけた場合は放置せず、早めに洗う
  • 柔らかいブラシやスポンジを使い、高圧洗浄はしない
  • 水洗いで落ちない場合は市販の洗剤を使ってみる

※ただし、市販の洗剤でも塗装を痛める場合があるので、メンテナンスに使用できる洗剤は施工業者に確認が必要です。

塗装後のメンテナンス

  • しつこい汚れは無理せず、必要に応じて業者へクリーニングを依頼する
  • 10年に1度は定期点検を行う

一般的に、日当たりのよい南側の外壁は劣化が早く、反対に北側はカビや苔が発生しやすいと言われています。耐用年数の長い塗料を使っていても、塗装の工程が粗悪な場合には早く劣化してしまう場合もあるでしょう。塗装工事に問題がなくても、外部からのダメージによって劣化が進むケースもあるため、早期に対応するためにも、定期的なケアとメンテナンスが大切となります。

外壁塗装の時期に関するよくある質問

外壁塗装の時期に関するよくある質問と回答も紹介します。

外壁塗装に最適な月はいつですか?

何月頃が最適となるかはお住まいの地域によっても異なりますが、一般的には10~11月頃がベストシーズンと言われています。10~11月以外の時期でも、地域によっては理想的な時期である場合もあるため、上記の条件に一致するかをチェックして外壁塗装を検討するとよいでしょう。

逆に外壁塗装に最も向かない月はいつですか?

外壁塗装ふさわしくない月についても、最適な月と同様に一概に言うことはできませんが、一般的に以下のシーズンは向かないとされています。

  • 雨が多い(梅雨):6~7月
  • 湿度が高い:7~9月
  • 台風シーズン:8~9月
  • 雪が降る:12~2月

外壁塗装は何年ごとに必要ですか?

外壁塗装が何年ごとに必要となるかも、使用している塗料や外壁の状況によって大きく異なります。
5~7年で必要となる場合もあれば、20年近く持つ場合もあるでしょう。一般的には、築10年を超えたら塗装が必要となると言われています。

外壁塗装を20年間行わないと建物は寿命になりますか?

外壁塗装を20年間しないとどうなるかについて、100%とは言い切れませんが雨漏りや外壁の決壊、シロアリなど害虫が発生する原因となる可能性が高まってしまいます。
外壁塗装を行わなかったばかりに、他の修繕費用が大きくなってしまうことも充分考えられます。外観を美しく保ち、家の寿命を延ばして快適に暮らすためにも、少なくとも10年を超えたら一度メンテナンスを依頼することをおすすめします。

まとめ:あなたの家を守るための外壁塗装

外壁塗装を行う理想の時期が何月になるかは住んでいる地域によっても異なりますが、気温が5度以上あり、湿度が85%を超えない時期が理想とされています。また、何年くらいのタイミングで外壁塗装を行うかについても、使用している塗料の耐用年数や外壁の状況などによって異なるものの、10年以上が経過しているなら外壁塗装を検討した方がよいでしょう。
外壁塗装を依頼する際には相見積もりを取り、丁寧な見積もりの提示や説明を行ってくれる業者を選ぶことが重要となります。外壁塗装は外観を美しく保つだけでなく、家の寿命にも影響するため、ダメージは放置せずに定期的なメンテナンスを受けるようにしましょう。

監修者

一級建築士、一級建築施工管理技士他様々な建築系資格を取得。
ゼネコンで様々な業務を経験しながら一級建築士試験で苦労した経験を活かし、一級建築士試験を攻略するブログ「一級建築士への道」https://ikkyuukentikushi.com を運営。
建設を学ぶ専門サイトの立ち上げ経験もあり。著書「学び直しの一級建築士」

監修者 菊地重信

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