いろいろな理由によって、持っているマンションを売りたいようなこともあるのではないでしょうか? マンションを売る場合は、マンション買取業者に頼むのがおすすめです。ここでは、マンション買取とは? 買取のメリットとは? 買取に適したマンションとは? 仲介よりも買取の方がいいケースとは? マンション買取の場合に検討すべきことは? についてご紹介しましょう。
マンション買取とは?
マンションを売る場合は、一般的に、不動産業者に仲介を頼んで買主を見つけてもらいます。頼まれた不動産業者は、チラシやネットなどで物件情報を公開します。
その結果、一般のマンションを買いたい人が閲覧できるだけでなく別の不動産業者に紹介を促進することもできるので、手段としては効率が最もいいと言われています。
しかし、販売活動がまだ買主がいない状態から始まるため契約がいつになって売却代金をいつ受取れるかが分かりません。
頼んでから実際に売却できるまでは、一般的に、2ヶ月~5ヶ月くらいは掛かると考えられます。
また買い換えするために売却する場合は引越しする期限もあるので、売却できる時期が問題になります。これ以外にも、すぐにお金が必要な場合や転勤などの場合は売却できる時期がはっきりしない仲介は時間的な問題を考えておく必要があります。
一方、売却する手段としては買取があります。買取は、買主に不動産業者自身がなって直接売却するマンションを買取するもので、買取を積極的に行う不動産業者が最近多くなってきています。
買取の場合は、不動産業者サイドが契約・登記やお金の授受などの全ての手続きを行ってくれるので、時期がはっきりしないということが無くなります。また、買取できるのはマンションや戸建てだけでなく、1棟のマンションやアパートなどほとんど全ての不動産になります。
なお、マンションや戸建ての場合は買取する不動産業者自身が売主になって、リノベーションで設備機器や内外装などを一新して再販売します。最近はこのようなことを専門に取り扱っている業者も多くなってきており、買取額もそれぞれの業者によって違っているようであるため買取査定はいくつかの業者に頼むようにしましょう。買取は、このように時間的に大きなメリットがあります。
買取のメリットとは?
買取は次のようなメリットがあります。
売買契約などの時期がはっきりしており、早期に売却代金が受取れる
仲介で売却する場合は、正式に不動産業者に頼んだ時から買主を見つけるようになるため、この時は契約がいつできるか、売却代金がいつ受取れるかまだはっきりしません。高すぎる売出価格であったり問題が物件状態にあったりすれば、反響なども多くない可能性があり、買主が現れなくて最悪の場合は売却を止めるということもあり得ます。
一方、買取で売却する場合は買主に不動産業者がなるため、スケジュールや金額などの決着がつくと売買契約がすぐに可能になり、早い場合は契約してから数週間後には売却代金が受取れます。
引渡しが現状のままでできる
マンションの売却の場合は、一般的にマンションの不具合箇所を修理して引渡すようになります。しかし、買取の場合は引き渡しがほとんど現状のままで可能です。
不動産業者は前もってマンションを綿密に調べて修理する箇所を確認して修理費を見積りを行い、買取額から見積りした修理費を差し引きます。
最終的に修理するのであればどこの業者で修理しても同じであるため、修理が必要なマンションであれば買取する不動産業者が修理することによって、買取できるようになります。
しかも、瑕疵担保責任という欠陥があった際に保証するものなども免責になる場合が多いため、メリットとして大きいでしょう。
近くの人に分からないように売却できる
売却する際は、できる限り近くの人に分からないように売却したいという場合も多くあるでしょう。というのは、例えば住宅ローンの返済ができなくなってマンションを仕方なく売却するような場合もあるためです。
この場合たとえマンションを買う時には問題が無くとも、病気になったなどのために収入が少なくなったり子供の教育費などが必要になって経済的に厳しくなったりするなどのために、住宅ローンの返済ができなくなることが主な理由であると言われています。その際は事情を買取する不動産業者に話しておくと、調査などを可能な限り近くの人に分からないように対応してもらうことができます。
買取に適したマンションとは?
買取に適したマンションは、次のようなものです。
30年以上の築年数を数えるマンション
特にマンションが30年以上の築年数の場合は、設備だけでなく水回りの使い勝手や内外装などが見劣りする場合が多く、仲介で売却する場合は買主がなかなか現れにくいと考えられます。
汚れているマンション
汚れているマンションも買主を探すのが困難です。よくあるケースとしては、ペットを部屋の中で飼っていたためボロボロに壁紙がなっていたり、傷が建具にあったり、壁が結露によって変色していたり、油でキッチン廻りが汚れたりするなどが挙げられます。このようなマンションの場合は、クリーニングを相当大掛かりにしない限り買主を探すのは困難でしょう。
買取の方が仲介よりもいいケースとは?
買取の方が仲介よりもいいのは、次のようなケースです。
古い築年数のマンション
マンションの築年数が古い場合は、買取の方がいいでしょう。大切にマンションを使用していると、古い築年数ということでもきれいに部屋の中は維持することができます。しかし水道管や排水管などは25年くらいの寿命であるため、瑕疵担保責任がもし発生すると考えていなかったような出費が必要なことがあります。
状態が良くないマンション
マンションの状態が良くなく修繕が大規模に必要な場合は、売却する前にリフォーム費用として百万円単位のお金が掛かることもあります。しかしリフォーム費用を掛けても、その分高く売却できるということではありません。リフォームするために出費があまりにもかさむのであれば、安い買取価格になっても買取してもらうのも一つの手段です。
すぐに処分したいマンション
マンションをすぐに処分したい場合は、仲介のように買主を時間をかけて募集することができません。買取であれば1週間くらいで遅くとも買取してくれるため、すぐにマンションを処分したい場合は買取の方がいいでしょう。
マンション買取の場合に検討すべきことは?
マンション買取の場合は、次のようなこと検討しておきましょう。
不動産仲介業者を利用することも考慮する
先にご紹介した買取の方が仲介よりもいいケースに該当しない場合は、不動産仲介業者と媒介契約を結んで、売却する方が金銭的にはメリットがあります。
いくつかの不動産業者に査定を依頼する
不動産業者に買取を頼む場合は、いくつかのところに査定を頼んで、条件が最もいいところに売却しましょう。この場合は、不動産業者がお互いに競争するため、査定額が高くなる傾向があります。