マンション買取のメリットは、仲介サービスで売りづらい物件でも速やかに現金化できることです。
ここでは、マンション買取と仲介サービスの違いやマンション買取で得られるメリットなどについてまとめましたので、ぜひ、参考にしてみてください。
不動産業者の仲介と買取の違いは?
不動産の仲介と買取の違いをご存じですか。不動産売却をしたいと思ったときに、仲介と買取の2つの選択肢があっても、その違いが分からないと理想の取引をすることは難しいのが現実です。そのため、ここでは仲介と買取の違いについて解説します。
不動産会社による仲介で売買する場合
不動産会社による仲介でマンションを売買する場合は、不動産業者に手数料を支払い買取主を探してもらって売却をするという売り方になります。不動産業者は仲介売買を行う場合は、宅地建物取引業法が定める免許が必要になるのですが、そこまで多くの資金は必要ありません。そのため、小さな不動産業者でもこの仲介をすることができますので資本力のある大手以外にもたくさんの不動産業者が仲介業務を行っています。
不動産会社による買取で売買する場合
売り主の依頼を受けて不動産業者が売り主の物件を買い取り、その後不動産を売却するという方法です。不動産会社に一度物件を買い取ってもらうので、資本力のある大手の企業がこのような買取での不動産売買を手掛ける場合が多いです。
買取のメリットとデメリット
買取と仲介の違いを踏まえながら、次は買取についてのメリットとデメリットについて解説します。
まずメリットについて解説します。解説するのは以下、7つの事柄です。
- 1.現金化が早い
- 2.予定通りに買取が進む
- 3.取りあえず買い取ってもらえる
- 4.仲介手数料がいらない
- 5.瑕疵担保責任を問われない
- 6.内覧会を開かなくても良い
- 7.折り込み広告で住所を特定されない
では、それぞれひとつずつ詳しい解説を見ていきましょう。
現金化が早い
買取のメリットといえば、なんといってもすぐに現金化できることです。不動産業者に仲介してもらうと、買い主が現れるまで待たなければなりません。そのような場合、買い主が現れるまで時間がかかりマンションを現金化することができないというデメリットがあります。しかし、買取だと取りあえず買い取ってもらえるという部分がありますので、早いところだと翌日には現金化できるところもあるのです。目安としては1カ月で現金化できるということが一般的ですが、早めに現金化したいという旨を伝えると、対応してくれる場合もあります。
しかし、その要望に対応する代わりに通常の買取価格よりも安く買い取られてしまうという可能性もあるので、できるだけ余裕を持って買い取りを依頼してください。
予定通りに買取が進む
海外赴任のためにマンションを売却したいと考える人や引っ越しを機にマンションを購入したいと考える人には特におすすめです。不動産業者の仲介を利用した買取の場合、期日通りにお金が入ってくるとは限りません。かなり長い時間がかかってしまい、売却したお金が入ってくるのがとても遅くなることもあるのです。なるべく早くお金にしたい、一番最初に立てた予定通りに不動産を売却したいと考える人は、買取サービスを使うとかなりメリットがあるといえるでしょう。
取りあえず買い取ってもらえる
仲介サービスを利用した場合は買い手が付くまで物件が売り残ってしまいますが、買取サービスを利用すれば、依頼した瞬間に買い取ってもらえることもあります。仲介サービスの場合は延々と売れ残ってしまう場合もありますが、取り引きを早く終わらせたい人には買取サービスがおすすめです。
仲介手数料等がいらない
仲介手数料がいらないというのも、買取サービスのメリットです。不動産業者に仲介を依頼する場合、仲介手数料がかかりますが、意外にも高く付く場合もあります。成約価格×3%+6万円(税別)=仲介手数料の上限という計算式で仲介手数料が求められますが、そうなると1,000万円の場合、上限の手数料で36万円という金額が請求されるのです。せっかく高値で売れた物件も、手数料がかなり痛い出費になるという場合もあります。仲介手数料がいらないということは、かなりメリットがあるといえるでしょう。
瑕疵担保責任を問われない
瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)とは、物件が売れたあとにその物件に対して重大な欠陥が見つかった場合、売り主がその保障をしなければならないというものです。しかし、買取サービスを利用していれば売り主が不動産業者となっていますので、この瑕疵担保責任を問われることはありません。
内覧会を開かなくても良い
仲介サービスを利用した場合、内覧会が必ず必要になります。内覧会を開いて、買い主を物件に招き見学してもらってからでないと、売買ができないのです。しかし業者に買い取ってもらうと不動産業者が見てそのまま買取が決定しますので、内覧会が必要なく、手間が省けるというメリットがあります。
折り込み広告で住所を特定されない
不動産業者に仲介してもらい物件を売却する場合は、内覧会を開いたり物件の宣伝をするために、近所に折り込み広告がポスティングされることがあります。そうなった場合、あなたが売りに出したいと思っている物件の住所が特定されてしまい、秘密で引っ越しをしたいと思う場合にはかなりデメリットとなるでしょう。しかしマンションに限った条件となりますが、不動産業者に買取依頼をする場合は広告を出す必要がないので、住所特定されないというメリットがあります。
しかし、マンションの買取にもデメリットはあります。それは、マンションを買取で売却する場合、買取価格が相場の60%~80%になることです。マンションを相場通りに売却できたと仮定し、仲介手数料以外の諸費用を考慮しないケースで考えた場合、買取では相場の60%~80%の買取価格になってしまいます。これは大きなデメリットになりますが、先ほどご紹介したメリットが多く存在することも忘れないようにしましょう。
買取での売却に向いているマンションについて
手間を省けてさらに仲介手数料もいらないというメリットがあるマンション買取サービスですが、ここでは買取サービスを利用するのに向いているマンションの3つの特徴について解説します。基本的に買取サービスでは、売れにくいマンションが買取に向いている場合が多いので、ぜひ買取サービスを検討している方は参考にしてみてください。買取サービスで売れやすいマンションの特徴は以下の通りです。
- 1.築30年以上のマンション
- 2.外装と内装に問題があるマンション
- 3.前の住居者が何か事故などを起こした物件
では、具体的にそれぞれの項目について解説します。
築30年以上のマンション
築30年辺りから、マンションには水回りなどが詰まりやすくなるなど、老朽化の問題が出あるため、修復を重ねなければならなくなります。そのように老朽化によって修復が必要になるマンションをあえて買う買い主はなかなか存在しません。しかし、買取サービスの場合は、取りあえず買い取ってもらえる場合が多いので、買い主が見つかるかもしれません。
外装と内装に問題があるマンション
外装と内装に問題があるマンションは修復をしなければならない場合が多く、仲介サービスを利用すると、その間に維持費が掛かってしまうことがあります。そのため、買取期間が仲介サービスよりも掛からないサービスである買取サービスで早めに売却すると費用がかさまず利益が得られる場合が多いので、おすすめです。
前の住居者が何か事故などを起こした物件
仲介サービスを利用する場合、前の居住者が自殺や孤独死などをしているいわゆる事故物権は、仲介サービスではかなり売れにくいです。そのため、買取サービスで買い取ってもらうことをおすすめします。