マンションの買取再販ということはあまり耳にしてことはないでしょう。
ここでは、買取再販とは?買取再販のメリット、買取再販のデメリット、買取再販の注意点についてご紹介します。
買取再販とは?
買取再販業者というのは、不動産を再販するために不動産業者自身が買取することです。
普通の不動産の買取の場合は、仲介を不動産業者に頼みます。
不動産業者が買い主と売り主を仲介するようになるので、不動産を不動産業者が買取ということではありません。
しかし、買取の場合は、直接不動産業者が不動産の買い主になります。
そのため、売却するために活動しないので、手間が売り主にとってはかからないなどのメリットがあります。
再販買取業者の種類
いろいろな不動産業者が、再販買取を行っています。
不動産ディベロッパーという土地を購入して建物を建てて売るところでも買取している場合もあり、専門に仲介をしている業者でも買取している場合もあります。
しかし、専門に買取だけをしている不動産業者が最も多くあります。
また、買取を規模が小さい仲介業者が行っているケースは非常に少なくなっています。
というのは、資金力とノウハウが買取には必要であるためです。
買取する場合は、資金が一千万円単位で必要で、買取する場合は現金一括の場合も多くあるため、資金力がある程度必要になります。
そのため、規模が小さい資金を捻出しにくい仲介業者の場合は、買取するのは困難です。
また、買取した後には、リノベーションして転売する場合も多くあります。
そのため、ノウハウがリノベーションするために必要になります。
リノベーションしない場合でも、売り主に買取業者自身がなって販売するためにはノウハウが必要になるため、規模が小さい仲介業者の場合は困難です。
利益の上げる方法
転売益が、利益を買取業者が上げる方法になります。
つまり、不動産を安く買取して、買取したよりも高い価格で売却することで利益を獲得しています。
不動産の一括査定サイトを使う
買取する際に、不動産の一括査定サイトで査定することはできます。
不動産の大手の一括査定サイトの場合は、項目として不動産買取というものがあるため、買取価格はこれを選んで査定すると算出することができます。
普通の一括査定サイトと基本的な仕組みは同じであることから、入力を1回行うことによって査定をいくつもの業者に頼むことができます。
しかし、仲介業者より買取業者は少ないため、不動産がある地域によっては査定を多くの業者に頼むことができない場合もあります。
買取再販業者の買取のメリット
買取再販業者の買取は次のようなメリットがあります。
決済が早い
最大の買取のメリットは、決済が早いことで、決済が早いというのは、現金を売り主が早く受け取れるということです。
そのため、買取を使う場合は、事情が何らかあって不動産を早く現金にしたい場合に使われる場合が多くあります。
決済が早いのは、現金で不動産業者が買取する場合が多いためです。
普通の売却の場合は、住宅ローンを利用して普通の個人が買うため、時間が審査したり契約したりする際などの手続きにかかります。
住宅ローンの審査が遅い場合は、仮審査が終わってから1ヶ月月以上決済するまでにかかる場合も多くあります。
特に、「金銭消費貸借契約」というローンの本契約の場合は、借入する人自身が金融機関へ行くことが必要であるため、サラリーマンなどは時間がなかなか都合がつかないことが多くあります。
また、不動産業者は融資を受けて買う場合もありますが、この場合でも審査する速さは普通の個人よりも非常に早くなります。
売却活動がほとんど無い
買取を選んだ場合は、ほとんど売却活動がありません。
一般的に、内覧する人を広告して集めて、部屋の中を実際に見てもらってから契約を結びます。
しかし、買取する際は査定を不動産業者が部屋の中を確認して、買う際の価格をその場で示す場合はが多くあります。
つまり、回答がその場でできるため、内覧をいちいちすることはありません。
内覧しないため、掃除なども必要なくなり、わざわざ休日に時間を空けることもありません。
このことは、買取のメリットであると言えます。
他の人に分からない
売却する方法はこのようなものであるため、買取する際に他の人が分かるリスクが非常に小さくなります。
レインズにも登録しなく、宣伝もしないため、第三者が知ることはできないためです。
買取という方法は、事情が何かあって不動産をこっそり売却したい場合にもいいものです。
瑕疵担保責任が無い
売り主は、不動産を売却すれば瑕疵担保責任があります。
しかし、瑕疵担保責任の場合は普通の個人が買い主になる場合に限定されるため、瑕疵担保責任は買い主が不動産業者の買取の場合は無くなります。
買取再販業者の買取のデメリット
買取再販業者の買取は、売却価格が低下することがデメリットになります。
買取の場合は、このようにデメリットは1つのみになりますが、デメリットとしては非常に大きなものになります。
どのくらい売却価格が低下するかは不動産によって違いますが、一般的に価格の相場の7割~9割程度まで低下してしまいます。
例えば、価格の相場が4,000万円の場合は、買取の相場は2,800万円~3,600万円になります。
価格は幅が相当あるため、いくつかの買取再販業者に査定を頼むのがおすすめです。
購入することを検討している人を不動産を売却する地域に持っている買取再販業者の場合は、高い買取価格になる傾向があります。
先にご紹介したように、買取再販業者は買取した後に再販します。
そのため、価格の相場で買取すると、売り出しをこの価格以上でしなければ利益が出ません。
しかし、売り出しが価格の相場以上の場合はなかなか売却でいないため、価格の相場より買取価格を低下して利益がよく出るようにしています。
買取再販の注意点
ここでは、買取再販の注意点についてご紹介しましょう。
買取方法としては即時買取と買取保証の2種類がある
買取再販を不動産業者に頼む場合は、即時買取と買取保証の2種類があります。
即時買取の場合は、売却活動を不動産業者は全く行わないで、交渉が売主と妥結した際に取引が終わり、速やかに売却価格が払われます。
一方、買取保証の場合は、不動産業者が一旦不動産を買取して、売却活動を一定期間行ってから買い主が現れなかった時に売却価格を業者が払うというものです。
売却活動を一定期間行うため、買取保証の方が不動産を少し高く売却することができます。
しかし、買取再販自体が基本的に不動産を早く処分するためのものであるため、手続き面においても即時買取の方が簡便になる場合が多くあるようです。
仲介よりも新しい不動産は非常に買取価格が安くなる
基本的に、買取再販は古いため住まなくなった不動産を処分するためのもので、より高く不動産を売却するためのものではありません。
買取再販によって、ほとんど新築のような住宅やリフォームがすでに終わった住宅を売却すると、価格が無条件で大幅に安くなります。
購入してからすぐの不動産や傷みが多くない不動産を売却したり、売却によって最大に利益を出したりしたい場合は、仲介業者を利用する方が買取再販よりも大きなメリットがあります。