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【2026年版 総合】愛知県 相続不動産の売却相場解説と予測

愛知県の相続した一戸建て(築古・中古)、マンション、土地それぞれの売却相場と動向について2023年~2024年の動向を振り返りつつ、売却市場の特徴や2026年以降の予測を解説しています。

愛知県 中古一戸建て売却の2023年から現在までの売却動向と2026年以降の予測

愛知県 中古一戸建て売却の2023年から現在までの売却動向と2026年以降の予測

・愛知県 中古一戸建ての販売価格推移

【表 2023年~直近までの一戸建ての販売価格推移(単位:万円/月)】

2023年はこれくらいで売れました

仲介 4,982万円で売れました
買取 3,487万円で売れました

2024年はこれくらいで売れました

仲介 4,774万円で売れました
買取 3,342万円で売れました

今これくらいで売れています

仲介 3,359万円で売れました
買取 2,351万円で売れました

・愛知県 売れた中古一戸建ての特徴を比較

愛知県内で売れた中古一戸建て(築6年以上)の特徴を年次で比較します。
平均売却価格は2023年から2024年にかけて4,000万円台後半を保ち、ほぼ横ばいで推移しています。
売れた物件の特徴も大きな変化はなく、2023年・2024年ともに「築30年前後」「建物190㎡前後」「土地250㎡台」「豊橋駅周辺」の物件を中心に取引されました。

【愛知県で売れた中古一戸建ての特徴 年次推移】※築6年以上の物件のみを対象にしています

売れた特徴

2024年

2023年

築年数(平均)

29.03年

29.07年

駅徒歩(平均)

13.53分

13.86分

建物面積(平均)

191.76㎡

192.44㎡

土地面積(平均)

255.81㎡

257.3㎡

価格(平均)

4,774万円

4,982万円

最寄駅

豊橋駅

豊橋駅

参照: 国土交通省 不動産情報ライブラリ

・2026年以降の一戸建て(築古・中古)需要予測

ずばり、

愛知県の中古一戸建ては、

  • 立地が売れやすさのカギになるでしょう。
  • 築年数によって建物の評価が変わりやすいです。

立地が売れやすさのカギになる

愛知県の中古一戸建ては「どの沿線・どのエリアにあるか」で売れやすさが変わります。
例えば、地下鉄東山線や名城線・鶴舞線を利用できるエリアは、名古屋や栄、金山など主要ターミナル駅へ出やすいため、通勤・通学のしやすさから選ばれる可能性が高いです。
また、星ヶ丘、一社、本山、今池、八事、新瑞橋、金山周辺などは地下鉄で都心に出やすいだけでなく、星ヶ丘テラスやイオンモール新瑞橋など商業施設も多く、ファミリーが暮らしやすい立地として評価されています。

名古屋市外では、国道153号や国道248号などの幹線道路が通り、車移動がしやすい豊田市や岡崎市など西三河エリアが車中心の生活を前提とした世帯に選ばれやすいでしょう。
実際に令和7年3月末時点の「市郡別保有車両数」は、豊田市(239,010台)と岡崎市(189,564台)が2トップとなっています。

一方、最寄駅や生活施設まで距離がある郊外の戸建ては、同じ建物でも売却まで時間がかかる場合があります。
相続した戸建てを売る際は「最寄り駅と主要エリアへの所要時間」「近くのショッピングセンターやスーパー」など、生活イメージにつながる情報を整理しておくと買い手に魅力が伝わりやすくなります。

築年数によって建物の評価が変わりやすい

築年数は中古戸建ての価格と売れやすさに大きな影響を与えます。
築20年を超えると建物の評価は下がりやすく、「土地の価値が中心で建物はおまけ」として見られるケースが増える傾向があります。
耐震基準の違いや設備の老朽化、断熱性能の差などが理由で、「建物をそのまま使うか」「リフォーム前提で考えるか」を慎重に検討する買い手も少なくありません。

ただし、西三河エリアのように自動車保有数が多い地域では、築年数がある程度経っていても敷地が比較的広く、駐車スペースが確保しやすい戸建ては一定のニーズがあります。
また、国道沿いや職場への通勤ルートに出やすい立地であれば、「多少古くても車が停めやすく、生活動線がよければ検討したい」と考えるファミリー世帯も見受けられます。

一方、長く空き家だった戸建てや傷みが目立つ物件は、買い手がリフォーム費用を強く意識しやすく、価格交渉が厳しくなりがちです。
相続した戸建てを売る時は、築年数とあわせて外壁や屋根、水回りなどの修繕履歴や日頃の手入れの有無を確認し、必要に応じて最低限の片付けや掃除だけでも行って第一印象を整えておくとよりスムーズな売却につながりやすくなります。

愛知県 中古マンション売却の2023年から現在までの売却動向と2026年以降の予測

愛知県 中古マンション売却の2023年から現在までの売却動向と2026年以降の予測

・愛知県 中古マンションの売却価格推移

【表 2023年~直近までの中古マンション売却価格推移(単位:万円/月)】

2023年はこれくらいで売れました

仲介 2,135万円で売れました
買取 1,495万円で売れました

2024年はこれくらいで売れました

仲介 2,260万円で売れました
買取 1,582万円で売れました

今これくらいで売れています

仲介 2,491万円で売れました
買取 1,744万円で売れました

・愛知県 売れた中古マンションの特徴を比較

愛知県で売れた中古マンションの特徴を年次で比較します。
2023年から2024年にかけては、平均売却価格、専有面積ともに、大きな変動はなく、60㎡台前半のファミリーやDINKS向けの物件が中心に取引されていました。

駅からの平均徒歩時間も2023年、2024年ともに8分前後と「徒歩10分以内」に収まっており、駅近マンションへのニーズが確認できます。
最寄駅は2023年が星ヶ丘駅、2024年が新栄町駅で、いずれも地下鉄東山線沿線の駅となっています。
したがって、「築20年台前半」「専有面積60㎡前後」「駅から徒歩10分以内」「東山線など主要路線の駅が最寄り」が愛知県で売れやすい中古マンションの目安です。

【愛知県で売れた中古マンションの特徴 年次推移】

売れた特徴

2024年

2023年

築年数(平均)

23.21年

24.42年

駅徒歩(平均)

8.18分

8.79分

専有面積(平均)

61.33㎡

62.99㎡

価格(平均)

2,260万円

2,135万円

最寄駅

新栄町駅

星ヶ丘駅

参照: 国土交通省 不動産情報ライブラリ

・2026年以降の中古マンション需要予測

ずばり、

愛知県の中古マンションは、

  • 駅から近いエリアは継続的に需要が見込めます。
  • 管理状態によって将来の需要に差がつきやすいでしょう。

駅からの距離が売れやすさを左右しやすい

愛知県では今後も「駅から徒歩10分以内」の中古マンションに需要が集まりそうです。
加えて、名古屋、栄、金山など主要ターミナル駅へアクセスしやすい路線かどうかが重視され、地下鉄東山線・名城線・鶴舞線やJR中央線・東海道本線・名鉄名古屋本線の路線沿いの駅近マンションは、今後もしばらく安定したニーズが見込まれます。

特に千種・今池・本山・栄・金山周辺のように都心へのアクセス性と生活利便性を両立しやすいエリアでは、中古でも売れやすい状況が続くと考えられます。

名古屋市近郊でも春日井市・清須市・東海市など、名古屋方面へ電車一本で出やすいエリアの駅近マンションは、通勤時間を抑えたい共働き世帯や単身世帯からの需要が継続する可能性が高いです。
一方で、駅からの徒歩分数が長い物件やバス利用が前提になる立地では、価格設定やリフォーム提案など、売り手側の工夫がないと成約までに時間がかかりやすくなる場合があります。

相続した中古マンションの需要を見極める際は、「最寄駅までの徒歩分数」と「名古屋・栄・金山までの所要時間」を整理し、駅近ニーズにどの程度フィットしているかを確認しておくことが大切です。

管理状態によって将来の需要に差がつきやすい

管理状態や修繕履歴も中古マンションの需要を分ける要素になっていきそうです。
新築価格の上昇が続くなかで、中古マンションを選ぶ買い手は「いくらで買えるか」だけでなく、「長く安心して住めるかどうか」を重視するニーズもいます。

エントランスや共有廊下、ゴミ置き場、植栽などがきれいに保たれているマンションは、同じ築年数でも内覧時の印象が良く、「管理がきちんとしている建物」として候補に入りやすくなります。
管理の質と価格の関係についての調査では、管理評価が高いマンションほど中古市場で価格が下がりにくく、むしろ上昇している割合が高いことが報告されています。
また、国土交通省による研究によると、修繕積立金の水準や長期修繕計画の有無、大規模修繕の実施状況など、管理に関する項目が整っているマンションほど市場価格が高く出やすいと示されています。
こうしたデータからも中古マンション市場では「立地が良いこと」に加えて「管理がしっかりしていること」が需要を維持するうえで無視できない条件になっていくと考えられます。

相続したマンションを売却する際には管理規約や総会の議事録、修繕積立金の残高、直近の修繕工事の内容などを事前に整理しておくと「長く安心して住めるマンション」として評価してもらいやすくなります。

参照: 「管理の質」は価格にも影響する時代へー資産価値を守るマンション管理の現在地
参照: 中古マンション市場価格に影響するマンション管理項目とその効果、分譲マンションの一生における中古取引価格の変動パターン及び要因に関する研究

愛知県 土地売却の2023年から現在までの売却動向と2026年以降の予測

愛知県 土地売却の2023年から現在までの売却動向と2026年以降の予測

・愛知県 土地の売却価格推移

【表 2023年~直近までの土地の販売価格推移(単位:万円/月)】

2023年はこれくらいで売れました

仲介 3,383万円で売れました
買取 2,368万円で売れました

2024年はこれくらいで売れました

仲介 2,970万円で売れました
買取 2,079万円で売れました

今これくらいで売れています

仲介 2,346万円で売れました
買取 1,642万円で売れました

・愛知県 売れた土地の特徴を比較

愛知県で売れた土地の特徴を、2023年と2024年のデータで比較します。
平均売却価格は2023年の3,383万円から2024年には2,970万円へとやや下落しました。
一方で面積は240.71㎡から237.94㎡へとごくわずかな変化にとどまっており、取引されている土地の広さはほぼ横ばいで推移しています。

駅からの平均徒歩時間は2023年、2024年ともに、「徒歩13分前後」の土地が多く売買されています。
最寄駅は2年連続で「豊橋駅」が最多となっており、愛知県の土地売却では「駅から徒歩15分以内」「200㎡前後の土地」が売れやすい土地の一つの目安になるでしょう。

【愛知県で売れた土地の特徴 年次推移】

売れた特徴

2024年

2023年

駅徒歩(平均)

12.92分

12.83分

面積(平均)

237.94㎡

240.71㎡

価格(平均)

2,970万円

3,383万円

最寄駅

豊橋駅

豊橋駅

参照: 国土交通省 不動産情報ライブラリ

・2026年以降の土地需要予測

ずばり、

愛知県の土地は、

  • 地域によって需要に差が出やすいでしょう。
  • 名古屋圏と主要都市周辺では今後も一定の需要が見込まれます。

地域によって需要に差が出やすい

2026年の愛知県では、地価が前年から上昇しており、県平均地価は1㎡あたり25万4,010円、前年比プラス2.27%となりました。
ただし地域差は大きく、住宅地では名古屋・尾張・知多・西三河の上昇率が縮小する一方、東三河は下落となっており、同じ愛知県内でも土地需要の強さに差が出ています。

住宅地として需要が見込まれるであろうエリアは名古屋市の天白区・名東区・緑区の一部や長久手市・日進市、東郷町など名古屋への通勤圏にあるエリアです。
こうした地域は通勤利便性に加えて学校、公園、スーパーがそろった住環境を重視するファミリー層からの需要を集めやすい傾向があります。

一方で東栄町は2025年の人口増減率がマイナス4.12%、豊根村はマイナス3.71%、南知多町はマイナス2.12%となっており、奥三河や知多半島南部では住宅用地・事業用地ともに買い手が限られやすい状況です。

相続した土地については「名古屋通勤圏の住宅地なのか」「人口減少が進む地域なのか」を整理することで、今後の需要の見込みや狙うべき買い手像が判断しやすくなります。

参考:愛知県地価情報(地価調査・地価公示)
参考:あいちの人口 愛知県人口動向調査結果 年報(2025年)

名古屋圏と主要都市周辺では今後も一定の需要が見込まれる

2026年の公示地価では愛知県の商業地が前年比3.2%上昇し5年連続のプラスとなりましたが、上昇率は2年連続で縮小しました。
愛知県の土地市場が全体として底堅さを保ちながらも今後はどこでも需要が見込まれる状態ではなく、再開発や集積のあるエリアに需要が集まりやすくなる流れです。

名古屋都心では栄エリアで超高層複合ビル「ザ・ランドマーク名古屋栄」や大型商業施設「HAERA」の開業予定、錦三丁目5番街区計画、栄トリッドスクエアなどの開発が進んでおり、商業・業務機能の集積が続いています。
一方で、名駅エリアでは名鉄百貨店の閉店や周辺再開発の停滞が影響して、栄エリアの優位が意識されやすい状況です。

そのため、2026年以降の土地需要は名古屋・栄・金山など主要拠点にアクセスしやすいエリアや、西三河の主要都市周辺では一定の需要を保ちやすい一方、再開発材料が乏しい周縁部では需要が伸び悩む可能性があります。
相続した土地の売却を考える場合は、周辺の再開発計画や道路整備、最寄駅から主要エリアへのアクセスを確認しておくと、売却タイミングや価格の考え方を整理しやすくなります。

愛知県の不動産市況に関連する重要マクロデータの推移

愛知県 中古一戸建て売却の2023年から現在までの売却動向と2026年以降の予測

・人口推移について

減少傾向は今後も継続

2025年10月1日時点の愛知県の人口は745万3,803人で、前年同月(746万5,250人)から11,447人少なくなりました。
ピーク時の2019年には755万4,242人が居住していましたが、2025年までに約10万人減り、6年連続のマイナスとなっています。
今後も人口は減少傾向が続くと予測されており、国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2040年には約705万人(現在比約5.4%減)、2050年には約668万人(現在比約10.4%減)まで縮小する見込みです。

・人口増減率について

名古屋圏は微増、周縁部は大きく減少

2025年10月1日時点の市町村別の人口増減率を見ると、増加したのは11市町(9市2町)で名古屋市及び尾張・西三河周辺に集中しています。最も増加率が高かったのは、岩倉市(0.71%)で、次いで日進市、長久手市と続きました。

【2025年 愛知県内の増減率ベスト5】

順位

市区町村

増減率

1位

岩倉市

0.71%

2位

日進市

0.39%

3位

長久手市

0.37%

4位

名古屋市

0.33%

5位

知立市

0.27%

【2025年 愛知県内の増減率ワースト5】

順位

市区町村

増減率

1位

東栄町

-4.12%

2位

豊根村

-3.71%

3位

南知多町

-2.12%

4位

新城市

-1.98%

5位

美浜町

-1.84%

人口が減少した地域は43市町村で、奥三河や知多半島南部など県の周縁部で減少幅が大きく、東栄町(△4.12%)、豊根村(△3.71%)、南知多町(△2.12%)の順となりました。
愛知県内では名古屋圏への人口集中が進んでいます。

・年齢構成について

少子高齢化は緩やかに進行、働き手世代は横ばいで推移

愛知県の年齢構成は以下のとおりです。

【年齢3区分別人口の比較】

年齢3区分別

2025年10月1日
人口(構成比)

2020年10月1日
人口(構成比)

年少人口
(0~14歳)

88万6,516人
(11.9%)

98万388人
(13%)

生産年齢人口
(15~64歳)

463万5,968人
(62.2%)

465万4,635人
(61.7%)

老齢人口
(65歳以上)

193万1,319人
(25.9%)

190万7,392人
(25.3%)

5年前と比較すると、年少人口は1.1ポイント低下し、生産年齢人口は0.5ポイント、老齢人口は0.6ポイント上昇しました。
少子化の進行と高齢化の進展は愛知県でも緩やかに進行していますが、働き手世代の生産年齢人口は5年間で維持されています。

・世帯数について

単身や核家族の増加で、世帯数は年々上昇

愛知県の世帯数は2025年10月1日時点で341万2,586世帯となり、前年同月比(336万8,627世帯)と比べて4万3,959世帯(1.30%)増加しました。
10年前の2015年と比較すると以下のとおりです。

【世帯数及び1世帯あたりの人員比較】

 

2025年10月1日

2015年10月1日

世帯数

341万2,586世帯

306万3,833世帯

世帯当たり人員

2.18人

2.44人

2015年から2025年までの10年間で約35万世帯増加しました。
一方で、1世帯あたりの人員は減少していることから、単身世帯や核家族世帯の増加が考えられます。
世帯数の増加は不動産価格を下支えする要因となるでしょう。

参考:あいちの人口 愛知県人口動向調査結果 年報(2025年)
参考:都道府県・市区町村別の男女・年齢(5歳)階級別将来推計人口
参考:あいちの人口 愛知県人口動向調査結果 推計世帯数統計表一覧

※本記事は、不動産流通機構、市役所等から発行されている公的な資料、弊社およびその取引先より聴取した内容をもとに、弊社の見解をレポートしたものです。
現在および将来の動向について約束するものではありませんので、ご理解の程、宜しくお願いします。

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