「ペットを飼っていたマンションを売却するにはどうすればいい?」
「ペットを飼っていると査定額は安くなる?どんな点に注意して売却したらいい?」
など、ペットを飼っていたマンション売却の仕方や査定額に、疑問や不安を感じるのは当然と言えます。
確かにペットを飼っていることで査定額が下がる物件はありますが、あくまでも一部の物件のみです。
適切な対応をしていれば、査定額は下がらず、高く売却できる可能性もあります。
ペットを飼っていたマンションを良い条件で売却するためにも、ここでは次の4点について紹介します。
- 査定額への影響
- 査定額が下がる理由
- 売却成功のカギ
- 内覧時の注意点
この記事を読めば、ペットを飼っていたマンションを早く高く売ることができます。
ペットを飼っていることで査定額は影響する?
結論から言うと、ペットを飼っていることで、「一部」のマンションは査定額が下がる可能性があります。
なぜ一部のマンションかと言うと、ペットを飼って部屋が劣化した場合に査定額が下がるからです。
つまり、マンションでペットを飼っても部屋に悪影響が出なければ、ペットが原因で査定額が下がることはありません。
一般社団法人ペットフード協会によれば、犬の飼育世帯数は約715.2万世帯、猫の飼育世帯数は約552.4万世帯となっており、およそ5世帯に1世帯は犬ないし猫を飼っています。
※2019年(令和元年)全国犬猫飼育実態調査結果
これだけ多くの世帯がペットを飼っているなか、「ペットを飼っている」だけで査定額に影響が出ていたら多くの物件が低い査定額になってしまうでしょう。
ペットを飼って部屋が劣化した場合のみ、査定額に影響が出る可能性があります。
ペットを飼っているだけで査定額が下がることはないので安心してください。
どのような劣化・悪影響が出た場合に査定額が下がるのか、次に詳しく説明していきます。
マンション査定額が下がってしまう理由
ペットのニオイや傷が残るマンションは、査定額が下がる場合が多いです。
ニオイや傷が原因で、ペットを飼っている人・飼っていない人どちらからも敬遠されてしまいます。
また、ペット設備が不十分なペット可マンションも同様です。
ここでは、マンション査定額が下がる以下3つの理由について紹介しています。
- ニオイ
- 傷
- ペット可のマンションかペット共生型のマンションか
それぞれの内容について確認していきましょう。
ニオイ
ペットのニオイが染み付いている部屋は査定額が下がってしまいます。
ニオイが原因で買い手が見つかりづらくなるからです。
ペットを飼っていない人は、ニオイが染み付いた部屋を物件選びの選択肢から外す可能性があります。
また、ペットを飼っている人でも、他のペットのニオイが染み付いていたら購入を見送るケースは少なくありません。
売主は毎日のことであまり気にならない場合が多いですが、カーテンや壁紙、天井、床など部屋のいたる所にペットのニオイが染み付いているのです。
内覧参加者がいても、ニオイが原因で購入は見送られてしまいます。
内覧直前に換気をしてとれるような弱いニオイではありません。
このように、ペットのニオイが原因で買い手が少なくなるため、マンション査定額は下がってしまいます。
傷
犬や猫などペットのひっかき傷がある場合も、マンション査定額は下がってしまいます。
ペットに限ったことではありませんが、壁や床に多数の傷があれば、誰でも良い気はしません。
床や柱は傷だらけ、クロスはボロボロでは、内覧で良い印象を与えることは困難です。
どれだけ厳しくしつけをしていても、多少の傷はついてしまいます。
長期間飼育していれば、かなり目立つ傷もできてしまうものです。
ペットが傷をつけている場合は、買い手が見つかりづらくなるため査定額は下がってしまいます。
ペット可のマンションかペット共生型のマンションか
売却するマンションが「ペット可」か「ペット共生型」の物件かで、査定額への影響が変わります。
それぞれの物件タイプで、ペット飼育の環境と需要に大きな違いがあるからです。
もし売却するマンションがペット共生型であれば、需要が高くなり査定額が上がる可能性こともあります。
ペット共生型は、ペットと飼い主が一緒に住むことを考えてつくられたマンションです。
マンション内には、
- 屋外のペットの足洗い場
- エレベーター内の脱臭機能
- ドア近くのリードフック
- 消臭クロス
- ペットが乗車を表すエレベーターボタン
- 張り替えしやすい小さな壁クロス
- ペットが滑りにくい床材
などペットと飼い主が快適に暮らせるように、さまざま設備・工夫が施されています。
このようにペット共生型マンションを検討する人は、ペットと快適に暮らせる物件を探していることが多いです。
そのため、需要が高く査定額が上がる可能性があります。
ペット可のマンションは、ペットを飼っている人と飼っていない人が、どちらも暮らす物件です。
共生型のようにペットを飼うことを想定して建てられたマンションではありません。
ペットのニオイや傷に対応した設備や工夫が整っていないので、傷やニオイが強く残りやすいです。
ペットを飼っている人・飼っていない人どちらの需要も満たせない場合があるため、査定額は下がりやすいです。
このように、ペット共生型かペット可のマンションかで査定額は大きく変わります。
ペットを飼っていたマンション売却成功のカギ
ここで紹介する4つのポイントを知れば、ペットを買っていたマンションでも早く高く売却しやすくなります。
ペットを飼っていてもポイントさえ抑えておけば、内覧で良い印象を与えることができるようになるからです。
これらのポイントを知らずに進めるより、1ヶ月早く100万円以上高く売れる可能性もあります。
ペットを飼っていたマンション売却を成功させるため、以下4点を事前に押さえておきましょう。
- 事前に修繕をしておく
- 一括査定を利用してまずは査定を
- ペットを飼っている人、飼う予定の人に売却
- 内覧のときの注意点
事前に修繕をしておく
ペットを飼っていたマンションを売却するために、事前に修繕をしましょう。
修繕をしてニオイや傷がなくなれば内覧で良い印象を与えやすくなり、買い手が見つかりやすくなるからです。
ニオイやひっかき傷が残ったままだと、内覧での印象が悪く買い手が見つからない可能性があります。
修繕内容には、次のようなものがあります。
- ひっかき傷の修繕
- 消臭クロスへの張り替え
- ニオイの除去
- ノミやダニの駆除
- ペットの抜け毛の除去
壁や床、建具などのひっかき傷は目立つので交換や修繕が必要です。
消臭クロスが張られていたマンションは、新しいものに張り替えをしましょう。
ファミリー層はアレルギーにも敏感なので、ノミやダニの駆除、抜け毛除去も重要です。
ノミやダニが発生しやすいカーペットなどの布製品は処分してください。
隅々までキレイにすべく、ハウスクリーニングを利用するのがおすすめです。
わざわざリフォームをする必要はありません。
このように、事前に修繕をしておけば早く高くマンションを売却できます。
一括査定を利用してまずは査定を
一括査定を利用してまずは査定をすることも、マンション売却を成功させるためのポイントになります。
複数の不動産会社を比較でき、信頼できる業者を見つけることができるからです。
実際に訪問査定をしてもらい、査定額や業者の話を聞いてみましょう。
そして信頼できる業者が見つかったら、ペット可マンションを探している人に強烈に響くうたい文句で広告を出してもらってください。
「ペット相談可」という表記よりも「小型犬1匹まで可」「室内犬2匹まで可」など明確に載せた方が、イメージしやすく買主を惹きつけます。
ニオイや傷対策にリフォームを勧めてきたりペットを飼っていたことを隠そうとする業者は、信頼できないので選ばない方が安心です。
また、ペット飼育不可のマンションで飼っていた場合でも、情報は隠さないようにしてください。
隠してマンション売却をすると、あとでトラブルになる可能性があります。
一括査定をする際は、大手から地域密着型まで1,600社以上に対応している「イエウール」がおすすめです。
クレームが多い悪徳業者は比較的に少ないので安心して利用できます。
このように、一括査定で優良業者を選ぶことは、ペットを飼っているマンション売却を成功させるポイントです。
ペットを飼っている人、飼う予定の人に売却
ペットを飼っている人やこれから飼う予定の人に売却することも、マンション売却成功のポイントになります。
ペットが好きな人は、ニオイや汚れなどに対して寛大な可能性が高いからです。
多少のニオイや汚れがあっても、気にせず購入を決断してくれます。
また、
- 公園
- ペットショップ
- 動物病院
- 散歩コース
- ペット可カフェ
- ペットコミュニティ
など、ペットを飼っている人や飼う予定の人が気になる情報を教えてあげましょう。
ペットと一緒の生活がイメージしやすくなり、マンション購入の可能性が高くなります。
同じようにペットを飼っている人や飼う予定の人に向けて販売をすることが、売却成功のカギです。
内覧のときの注意点
内覧のときは事前に清掃や消臭、ペットの連れ出しなどを行いましょう。
買主に内覧に集中してもらい、良い印象を与えるためです。
ハウスクリーニングをしていても、内覧前日〜当日でペットのニオイがついたり、抜け毛が落ちてしまいます。
内覧前に清掃や消臭をすることで、ニオイを緩和でき抜け毛や汚れの除去が可能です。
また、内覧の際は家族の協力を得て、犬は散歩に猫はゲージに入れておきましょう。
室内で放し飼いをしていたら、ペットが苦手な人はストレスに感じるからです。
好きな人もペットが気になってしまい、内覧に集中できない可能性もあります。
内覧希望者にはペットがいることを事前に伝えておきましょう。
アレルギーがある人もいるので、飼っていることを隠して内覧に参加させてはいけません。
もし、近隣住民とのペットに関するトラブルがある場合も、包み隠さず話すようにしましょう。
トラブルを内緒にして売却をすると、後々問題になってしまいます。
このように内覧のときには、
- 事前の清掃や消臭
- ペットの散歩(またはゲージ)
- ペットがいることの告知
- トラブル有無の説明
上記4つの注意点に気をつけるようにしてください。
まとめ
ここで紹介したように、ペットを飼っていたとしても適切な対策をとれば、早く高くマンション売却ができます。
売却後のトラブルもなく、安心して売買することが可能です。
ペットを飼っているマンション売却を考えている方は、一括査定を行い業者探しを始めましょう。
参加企業数が多い「イエウール」であれば、わずか4ステップでパソコン・スマホから査定依頼ができます。
売却はスピードが重要なので、できるだけ早く動き出しましょう!