「マンション売却には写真が大事って聞いたけど、どんな写真を載せたらいい?」
「写真数は多い方がいいの?それとも少なくした方が問い合わせは入る?」
など、マンションを売却するにあたり、掲載写真に関して疑問を持っている方は少なくありません。
どんな写真を載せるかで、問い合わせの数が変わってきます。
早く高く売りたいのであれば、写真にこだわることが大切です。
魅力的な写真を載せ、マンションの早期売却を目指しましょう。
本記事では、主に以下3点について紹介しています。
- 掲載した方がいい写真
- 写真を載せる時の注意点
- 写真を撮影する時のポイント
この記事を読むことで、魅力的な写真を掲載できるようになり、早く高くマンションを売れるようになるでしょう。
マンション売却を考えている方は、ぜひご覧ください。
掲載写真はとにかく多く掲載する
物件の写真はとにかく多く掲載しましょう。
掲載写真が多い方がマンション売却を有利に進められます。
なぜなら、掲載写真が多いことで興味を持つ人が増え、早期かつ高値での売却が実現できるためです。
掲載写真が少ないと、印象にも残らず、売れ残る可能性が高くなるでしょう。
以下は、掲載写真を多くした方がいい主な2つの理由です。
- 内覧の申し込みはインターネット広告が多いから
- 掲載写真を見て内覧する物件を選定するから
それぞれの内容について、見ていきましょう。
内覧の申し込みはインターネット広告が多い
1つ目の理由として、内覧の申し込みはインターネット広告経由が多いことが挙げられます。
そのため、物件写真が豊富だと入居者が集まる確率が上がります。
物件選びをする際は、写真を見た上で以下のように考えて内覧の申し込みをするからです。
「キッチンの写真を見たらとても状態が良いので、実物を確認したい」
「築15年とは思えないくらい室内がキレイなので、実際に部屋を見てみたい」
「写真を見ると、とても日当たりが良いので、他の時間帯も確認したい」
ほとんどの人が、最初に物件写真を見て、興味を持つ写真があれば物件の詳細情報などに目を通します。
そして、興味を持った部分についてさらに詳しく知りたいという思いが、内覧申し込みへと導くのです。
内覧の申し込みはインターネット経由が多いからこそ、WEBサイトにはできるだけ多くの写真を掲載しましょう。
掲載写真を見て内覧する物件を選定する
2つ目の理由として、掲載写真を見て内覧する物件を選定する人が多いためです。
ほとんどの人が、不動産情報検索サイトや不動産会社のホームページから、中古マンションを探します。
その際、掲載写真が少ない物件は、物件の様子を掴みづらいため、選択肢から外される可能性が高いです。
マンションの紹介文も載っていますが、紹介文をじっくりと確認するのは、写真を見て気になった物件だけ。
まずは、掲載写真で物件に興味を持ってもらわないことには、内覧の申し込みにもつながりません。
多くの写真を掲載していれば、興味を持ってくれる人が増える可能性があるため、写真はできるだけたくさん載せましょう。
インターネットで情報を探す人が多いからこそ、視覚に訴える写真を増やすことで、注目を集めることができます。
最低でも10枚以上の写真掲載がおすすめです。
どのような場所の写真が必要か確認する
買主が求める部分の写真を載せることが、内覧申し込みにつながります。
必要とされる写真を載せなければ、買主の興味を惹くことはできません。
ただ枚数を増やしただけでは逆効果になることもあります。
早く高く売りたいのであれば、求められる写真を載せ、効果的な物件であるとアピールをするようにしましょう。
以下は、買主に効果的な11の写真例です。
- 広々としたリビングに見せる
- 整理整頓された清潔感のあるキッチン
- 落ち着いてカフェができそうなベランダ
- たくさん収納できそうな収納スペース
- 清潔感のあるトイレや風呂場
- 玄関からリビングに向けた写真
- 寝室や子供部屋、和室などの各部屋の写真
- マンションの外観や共有部分の写真
- キッズルーム、パーティルーム等の共有スペース
- 駐車場や駐輪場などの写真
- 管理人室、宅配ロッカーなどのサービス部分
それぞれの内容や理由について、確認していきましょう。
広々としたリビングに見せる
マンションを好条件で売却するためにも、広々としたリビングの写真を載せましょう。
多くの家庭では、マイホームに広々としたリビングを求めるためです。
リビングが広ければ、大きなソファを置いてもスペースにゆとりがありますし、大人数でもゆったりと寛ぐことができます。
家電や家具製品を置いても、狭く感じることはありません。
家族が多い方、親戚や友人など来客が多い方は、特にリビングが広い家に魅力を感じることでしょう。
リビングが広いことがマイナス要素になることは、ほとんどありません。
逆に、リビングが狭い物件は、興味を持たれる可能性は低くなります。
周囲に「リビングが狭い家を探している」という人は、あまりいないはずです。
過剰に広く見せる必要はありませんが、リビングの広さが、実際よりも魅力的に見えるような写真を載せましょう。
整理整頓された清潔感のあるキッチン
整理整頓された清潔感のあるキッチンの写真を掲載すれば、多くの人の興味を惹けるでしょう。
多くの家庭では、決定権は奥様にあります。
そして、奥様は、整理整頓された清潔感のあるキッチンをマイホームに求めます。
料理をすることが多い奥様は、「広いキッチンで子どもと一緒にお菓子を作りたい」「クリスマスの料理を作りたい」など、キッチンで叶えたい目標を持っているためです。
そのため、魅力的なキッチンの写真が載っていれば、内覧申し込みにつながる可能性が高くなるでしょう。
逆に言えば、キッチンに魅力がない物件や清潔感がない写真が載っている場合は、多くの人の興味を惹くことは難しいです。
マンションを好条件で売却するためにも、実物のキッチンをキレイにした上で、キッチンの写真を載せるようにしましょう。
落ち着いてカフェができそうなベランダ
マンションを早く高く売るためにも、落ち着いてカフェができそうなベランダの写真を載せましょう。
いろいろなことに使用できる広々としたベランダは、多くの人にとって魅力的なものです。
マンションによっては、ベランダの奥行きが2.5mを超えるものもあります。
広いベランダであれば、テーブルを設置してご飯やお茶をしたり、植物を育てたりすることも可能です。
マンションのベランダが広い場合は、それだけで優位性となるため、必ず写真を載せるようにしてください。
ファミリー層に興味を持ってもらえるきっかけになります。
周辺マンションと比較して、ベランダが広い場合は、積極的に写真を載せるようにしましょう。
さらに、実際にテーブルやイスを置いた写真を載せると、より購入後のイメージがつきやすくなります。
たくさん収納できそうな収納スペース
たくさん収納できそうな収納スペースも、必ず載せたい写真の1つです。
収納スペースの広さを物件選びのポイントに挙げる人は、たくさんいます。
そのため、「収納スペースはどれくらいあるのか」「どんな形状の収納スペースか」を写真で確認したいと考える人は多いです。
部屋が広くても収納スペースが少ない物件より、部屋が狭くても収納スペースが広い物件の方が、魅力を感じる人はたくさんいます。
収納スペースの写真を載せる際は、広さや奥行きがわかるように掲載をしましょう。
ウォークインクローゼットやシューズクローゼットがある場合は、物件の大きな特徴になるため、必ず掲載をすべきです。
いかに写真を使って収納力をアピールできるかで、内覧への申し込み数も変わってきます。
マンションを早期かつ高値で売却するためにも、たくさん収納できそうな収納スペースは、写真掲載を忘れないようにしてください。
清潔感のあるトイレや風呂場
マンションを売却したいのであれば、清潔感のあるトイレや風呂場の写真は必ず掲載したいところです。
多くの人は、中古マンションに対して、水まわりのキレイさや清潔感を求めます。
購入後すぐにリフォームを検討している人以外、キッチンやトイレ、風呂場の汚い写真が載っていたら、その物件を検討することはないでしょう。
すぐに選択肢から外されてしまいます。
水まわりは毎日使用するもので、汚れが目立ちやすい場所だからこそ、キレイな物件は競争優位性が高くなります。
「水まわりがキレイだから●●の物件を選んだ」など、水まわりのキレイさが物件選びの重要ポイントになっている人も少なくありません。
そのため、清潔感のあるトイレや風呂場の写真が載っていれば、多くの人は安心します。
マンションを売却しやすくなるため、ハウスクリーニングでキレイに掃除をした後に、清潔感のある水まわりの写真を載せてください。
おそうじ本舗は日頃中々取れないカビや水アカ、石鹸カスなどそれぞれに合った洗剤や掃除方法でピッカピカにお掃除してくれます。
また、細かい部分はオプションサービス(有料)から選ぶことができるので、徹底的に綺麗にお掃除してもらえますよ。
水回りの料金は掃除箇所にもよりますがだいたい8,500円~16,500円になります。
玄関からリビングに向けた写真
マンションの写真を掲載する場合は、玄関からリビングに向けた写真も載せるようにしましょう。
玄関からリビングに向けた写真であれば、奥行きが出て、部屋が広く見えるためです。
また、部屋全体が明るく見えますし、帰宅して玄関からリビングへ歩く様子をイメージしやすくなります。
玄関からリビングに向けた写真を1枚載せるだけで、広く明るく見えるだけでなく、物件の生活動線や生活イメージを持てるなど、多くの効果が期待できます。
これにより、買主も検討しやすくなるのです。
たくさんの写真を掲載する中の1枚に、玄関からリビングに向けた写真を入れるようにしましょう。
寝室や子供部屋、和室などの各部屋の写真
マンションを早く売却したいのであれば、寝室や子供部屋、和室など、各部屋の写真を載せるようにしましょう。
「寝室にはベッドを置いて、子供部屋はこれぐらいの広さがあれば十分かな…」と、各部屋の写真があることで、生活のイメージがしやすくなるからです。
逆に、各部屋の写真がなければ物件に興味を持ってもらえず、内覧の申し込みもまったく入らないでしょう。
物件を探す側からすれば、寝室や子供部屋などの各部屋の写真が載っていることは、あたりまえのことです。
各部屋の写真を載せないのは、自ら売るチャンスを逃すようなもの。
寝室や子供部屋、和室など、各部屋の広さや雰囲気がわかるように、必ず写真を載せるようにしてください。
収納スペースと合わせて、各部屋最低2枚ずつ写真があるといいでしょう。
マンションを本当に早く高く売りたいのであれば、各部屋の掲載写真は不可欠です。
マンションの外観や共有部分の写真
マンションを売却する場合は、建物の外観や共用部分の写真も掲載をするようにしましょう。
外観や共用部分に関しても、物件選びの1つのポイントになるためです。
外観や共用部分の写真がなければ、
「きっと外観が古いから載せていないのだろう」
「共用部分が汚いかもしれない」
など、誤解を与え、ネガティブなイメージを持たれる可能性があります。
外観はマンションの顔とも言えますし、共用部分の雰囲気や清潔感は買主にとって重要なポイントです。
以下の共用部分は、写真を載せるようにしてください。
- エントランス
- エレベーター
- 共用廊下
- メールボックス
- ゴミ捨て場
共用部分がキレイであれば、物件への評価は高くなります。
買主が生活をイメージしやすくなるため、マンションの外観や共用部分の写真は必ず載せるべきです。
キッズルーム、パーティルーム等の共有スペース
キッズルームやパーティルームなどの共有スペースがあれば、必ず写真を載せましょう。
共用スペースは、マンションの大きな魅力であり、物件選びの重要なポイントでもあります。
タワーマンションや大規模マンションなど、共用スペースがあるマンションはたくさんの人から注目を集めることが可能です。
写真を掲載したい主な共用スペースには、次のようなものがあります。
- キッズルーム
- パーティルーム
- スタティルーム
- ラウンジ
- トレーニングルーム
- ロビー
- 温泉施設
- プール
- シアタールーム
- 集会室
これらの共用スペースは、いずれもマンションの優位性につながる可能性が高いです。
マンションに共用スペースがある場合は、必ず写真を載せて紹介しましょう。
駐車場や駐輪場などの写真
マンションを好条件で売却するためにも、駐車場や駐輪場などの写真も掲載するようにしてください。
車や自転車を利用する人からすれば、非常に重要なポイントです。
駐車場や駐輪場がキレイに使われている様子が載っていると、安心します。
写真が載っていなければ不安に感じる上に、勝手に悪いイメージを抱いてしまうかもしれません。
また、ゴミが落ちている、人が使っている様子が見られない、などの場合もマイナスの評価になりやすいです。
そうならないように、しっかりと管理された駐車場や駐輪場を載せるようにしましょう。
売主が車や自転車を利用していないからといって、駐車場や駐輪場の写真を蔑ろにしてはいけません。
管理人室、宅配ロッカーなどのサービス部分
WEBサイトなどに写真を載せる場合は、管理人室や宅配ロッカーなどの写真も載せるようにしましょう。
管理人室の写真があれば安心しますし、宅配ロッカーの有無は今や物件選びの重要なポイントです。
写真ではなく、文章だけで紹介をしても、なかなか印象に残りません。
セキュリティや利便性は、多くの人が住まいに求めます。
管理人室や宅配ロッカーなどのサービス部分の写真も載せることで、内覧の申し込みが入りやすくなるでしょう。
写真を撮影する時のポイント
ここで紹介する内容を知れば、内覧件数が増える魅力的な写真を撮影することができます。
何も知らずに撮影をしても、効果的な写真を撮影することはできません。
写真の出来栄えによって内覧の申し込み数も変わるため、いかに魅力的な写真を載せるかが、マンション売却では重要です。
以下は、写真を撮影する時の4つのポイントになります。
- 明るい部屋になるようにカメラの調整をする
- 広く、清潔感のある写真になるようにする
- ホームステージングなどを利用するのもアリ
- カメラマンに撮影を依頼するのも差別化できる
これらのポイントを押さえて撮影をするだけで、今までよりも魅力的な写真が残せるでしょう。
それぞれのポイントについて、紹介していきます。
明るい部屋になるようにカメラの調整をする
物件アピールに効果的な写真を撮影したいのであれば、明るい部屋になるようにカメラの調整をしましょう。
明るい部屋の写真の方が、清潔感や開放感があり、見栄えが良いためです。
薄暗い部屋の写真になると、部屋が狭く見えるだけでなく、どんよりとした雰囲気になってしまいます。
普段、SNSを使う人はわかると思いますが、写真が明るいか暗いかで、見ている人が受ける印象はまったく違うものです。
明るい写真にするためにも、以下の3点に気をつけて撮影をしてください。
- 日中外が明るい時間に撮影をする
- 照明をつけカーテンを開けて撮影をする
- 露出補正をする
外が暗い時間帯に撮影をしても、明るい部屋の写真にはなりません。
照明やカメラの機能だけでは限界がありますし、補正をしすぎると不自然な写真になります。
撮影は、日中外が明るい時間帯で、カーテンを開けて行いましょう。
また、撮影時に露出補正の機能を使用すれば、明るく撮影することができます。
明るい写真か暗い写真を載せるかで、内覧の申し込み数も変わるため、明るい写真を撮るようにしましょう。
広く、清潔感のある写真になるようにする
広く、清潔感のある写真になるようにすることも大切です。
広く撮影ができれば、見ている人に好印象を与えることができますし、物件情報を正しく伝えることができます。
1枚の写真に詰まっている情報量が多いため、効果的に物件をアピールすることが可能です。
広く撮影をしたい場合は、広角レンズで対角線を有効に使いましょう。
正面ではなく、対角線で撮影をすることで、より広く奥行きのある写真を撮ることができます。
リビングや寝室、子供部屋など、広く奥行きのある写真を撮影したい場合は、一眼レフカメラなど広角レンズのカメラを使用するようにしましょう。
ホームステージングなどを利用するのもアリ
魅力的な写真を撮影したいのであれば、ホームステージングを利用するのも有効です。
ホームステージングとは、物件が売れるようにインテリアコーディネートなどを行ってくれるサービスを指します。
通常のインテリアコーディネートとは違い、マーケティングをした上でターゲットに合わせた空間作りをするのが特徴です。
サービスを利用することで、早く高く売却できる可能性が高くなります。
ホームステージングを利用して部屋の中を撮影すれば、魅力的な写真になるでしょう。
コストはかかりますが、ホームステージングはマンション売却の際に効果的なサービスです。
1つの選択肢として考えてみるといいでしょう。
カメラマンに撮影を依頼するのも差別化できる
自分で撮影をする自信がない場合は、プロのカメラマンに撮影を依頼するのも1つの方法です。
プロのカメラマンであれば、物件をとても魅力的に撮影してくれることでしょう。
カメラマンに依頼をすれば、数万円のコストはかかってしまいます。
しかし、プロに頼むことで、早期かつ高値でマンションが売却できるのであれば、数万円のコストを支払ってでも頼む価値があるでしょう。
物件が売れるまで、ローンや維持費、税金の負担が続くためです。
プロに依頼するのであれば、わざわざ一眼レフカメラや広角デジタルカメラを用意する必要もありません。
本当にキレイで清潔感があって、広く開放的に見える写真を撮りたいのであれば、プロのカメラマンに頼むのが1番の方法です。
1万円〜2万円あれば撮影依頼ができるカメラマンも少なくありません。
他の物件と差別化するためにもぜひカメラマンを検討してみてください。
不動産会社に写真撮影を依頼できるか確認
不動産会社に写真撮影を依頼できるかの確認もしましょう。
不動産会社によっては、担当者が代わりに写真を撮影してくれます。
売主と利害関係が一致しているため、良い写真を撮影してくれるでしょう。
また、不動産会社によっては、専属のプロカメラマンを抱えている場合もあります。
不動産会社に依頼をすれば、コストをかけずに自分よりも手慣れた人に撮影してもらうことも可能です。
信頼できる優秀な不動産会社であれば、依頼を引き受けてくれることが多いため、慎重に業者選びをするといいでしょう。
イエウールなどの一括査定サイトを利用すれば、利用料無料で複数の不動産会社を比較できます。
比較することで、信頼できる優秀な不動産会社を見つけることが可能です。
物件の写真撮影をする場合は、不動産会社に撮影依頼ができるかを確認するようにしてください。
まとめ
ここでは、掲載した方がいい写真や写真を撮影する時のポイントなどについて紹介しました。
あらためて、最後に重要なポイントをまとめると、次の4点が挙げられます。
- 買主は写真を見て判断するため掲載写真は多い方が良い
- ニーズのある写真を載せることが大事
- 写真は明るく広く清潔感のあるものを載せる
- ホームステージングやプロカメラマンの利用も検討してみる
これからマンション売却を検討している方は、少しでも良い条件で売れるように、掲載写真にはこだわるようにしてください。
そうすることで、満足のいく結果を得ることができるでしょう。